長期ベトナム在住者を襲う3重苦

こんにちは魁人です。

僕は、2010年4月にベトナムに移住してきたので、もうすでに8年以上ベトナムにいます。
8年前のベトナムとは大きく変わっている部分もあれば、あまり変わっていないところもあります。
大きな変化といえば、ホーチミン市ですよね。
僕が来た頃はビテクスコ・フィナンシャルタワーが出来たばかりでした。高層ビルもマンションもあまり建っていませんでしたね。
イオンもなかったし、高島屋もありませんでした。
そのかわり、今は懐かしい国営デパートがありました。

先日、ホーチミン市にランドマーク81という新しいビルが完成しました。
81階建て、高さは396.9m(最頂部461.2m)とのことです。
ベトジョーで特集していました→ベトナムの最高層建築物トップ10、「ランドマーク81」が記録塗り替え

さて、変わりゆくベトナムの街ですが、逆にベトナム在住日本人は、長くいればいるほど変化が少ない人が多いでしょう。
一箇所に定住して、同じ仕事、同じ友人とばかり会っていれば変化が少なくなりますよね。

しかも、ベトナムに来たばかりの頃は、テンションが上がっているし、友人がいなくて寂しいし、積極的に出会いの場に参加するはずです。(中には一人を謳歌する人もいますが)
それに、ベトナムに来た頃は、赤子のようなものなので、新しいものばかりが目に付きます。そして情報の吸収も早いです。
ところが、出会いばかりでも疲れるし、一定数の友人ができれば、それで満足し新しいアクションをしなくなる。

ベトナムに1年住めば、マンネリ化が始まります。
同じ生活パターンの繰り返しになるんですね。
そして、5年も住めばマンネリ化の帝王。長期在住者の仲間入り。

「ベトナムに来て何年になるんですか?」
「かれこれ5年になります。」
「えー、5年も住まれているんですか?じゃあすっかりベトナム人ですね?」
みたいな。

でも、実際に得た情報って最初の1~2年にがんばって得た情報ばかりで、その後は情報の上にあぐらをかいている人。
もしくは、情報をアップデート出来ていない人を見かけます。(てゆーか自分もそうだったりします)
正直言って、ベトナム在住歴5年ともなると賞味期限切れです。
長期在住者をおそう3重苦があるからです。

この3重苦は、全然苦しくないので気づかないからヤバいですよ。
まぁ、わかっている人は意識しないでも3重苦にかからないような生活をしていますが。

長期在住者を襲う3重苦

  1. モチベーションの低下
  2. ベトナム化
  3. 浦島太郎化

モチベーションの低下

ベトナム生活の慣れと自分の立場の確保によりモチベーションが低下します。
特にサラリーマンの場合、部下ができたり、人間関係が確立したりして、ベトナムでの生活が楽になります。
バイクに乗ったり、中には車を運転するようになる人もいます。

ベトナムは交通渋滞はありますが、満員電車に揺られることもありません。
自分の立ち位置が良くなれば、本当に楽に生活ができます。

そこで、冒頭に書いたように、マンネリ化してモチベーションの低下へとつながります。

ベトナム化

考え方や味覚・生活習慣がベトナム化することです。
ベトナム化の弊害としては、ベトナム人よりの考え方になり、日本人らしい判断を下せなくなる場合があります。
ベトナム人の肩ばかり持つ日本人がいますよね。
5年もベトナムにいると、感覚が変わってきます。特にベトナム語を話せてしまうと、よけいベトナム化します。

あとは、
「ベトナムなんだからこんなもんだよ」
とか
「ベトナムなんだからしょうがない」
と諦めの境地に入るのもベトナム化の悪影響です。

商社の駐在期間が3~5年というのも、ローカル化による弊害を意識しているのかもしれませんね。

浦島太郎化

日本人にとって一番危険なのは浦島太郎化です。
これが賞味期限切れの原因です。
僕は、2009年にドイツへ渡り、2010年からベトナムに移住してきたので、海外に住むようになってからもうすぐ10年になります。
10年前と今で、日本の一番大きい変化ってなんでしょうか?

街とか科学技術の変化ももちろんあります。
しかし、一番変化しているのは人なんですよ。

10年前にテレビに映って人が亡くなっていたり、
10年前にはテレビに映っていなかった芸能人がたくさんいます。
そして、注目される人や情報も変わってきています。
最近の若者のテレビ離れはよく聞くようになりましたが、いまでもわかりやすく現代のニュースを伝えてくれるのはテレビです。

ネットニュースやSNSだと、自分の好みの情報ばかり収集してしまいがちです。
日本では何が流行っていて、どんなことが起きているのか?
それを知るにはテレビという媒体がまだ大きな役割を担っていると思います。

結局、ベトナムに何年も暮らしていて、ネットとSNSだけで情報収集していても、日本の全体像は見えてきません。
ベトナム在住歴が長い人は、日本についての情報アップデートができていない、というか日本について関心を失ってしまう人もいます。
昔の日本のイメージを抱えたまま、現代の日本で働くビジネスマンと仕事をする。
これはちょっと難しいですよね。

この3重苦に対抗するにはどうしたら良いか考えてみましょう。

1.帰国を考える

5年もベトナムに住めば、ベトナムの良いところも悪いところも十分にわかるはず。
その上で、
「ベトナムの将来性にかけて、この地で働いていくのか。」
それとも
「日本に戻り、新しいキャリアを積むのか」
考えてみても良いと思います。

ベトナムでの役職にもよりますが、
「価値の仕事をダラダラと続ける」
のは一番危険です。

「その仕事はあなたでないと出来ない仕事か?」
「ベトナムでないと出来ない仕事か?」

大したキャリアも積まずに、ダラダラとベトナムで働いて、ベトナムの人件費が上がってきたときには人生詰むのは目に見えています。
「日本で働くのが良いのか」
それとも
「他の国へ渡るべきか」
または
「ベトナムにとどまるべきか」

考え直すいい機会だと思います。

2.ベトナム語の勉強を再開

ベトナム来越当時は
「ベトナム語覚えるぞ!!」
とみんな気合を入れてベトナム語の勉強をはじめるのですが、
「職場に通訳がいない!!」
「恋した相手がベトナム語しか通じない!!」
など、よほど必要性がないかぎり、ベトナム語の勉強を途中で投げ出す人が多いです。

まさにいま、僕もベトナム語の強化に取り組もうとしています。
ベトナム移住後、結婚するまでベトナム語を一生懸命勉強してきたのですが、結婚後はまともに勉強しておりません。
日常生活の中で新しい単語を吸収したり、発音が上達したりはしていますが、座学はほぼゼロ。
最近、息子のベトナム語がうまくなってきたので、負けないようにベトナム語の勉強を再開しようと思っています。

2017年から実用ベトナム語技能検定試験という、ベトナム語の検定試験がはじまりました。


判定基準は不明確な部分も多いようですが、検定試験があると、ベトナム語勉強のモチベーションにもなると思います。
僕は、2級か3級を受けてみようと考えています。

3.日本のテレビ番組を観れる機材を導入する

週に1~2時間でも日本のテレビを観るようにすると、浦島太郎化から開放されます。
僕のオススメは、テレビ東京の夜10時の時間帯です。ビジネスマンにとってヒントになることが多いです。

あとは、フジテレビのワイドナショーや、昔からやってるTBSのサンジャポ。
その週の大きなニュースがまとめてわかるので助かります。
日曜日にこれを観とけば日本の今がなんとなくわかるようになります。

4.ブログをはじめる

ブログを書くようになると、いろんな情報に敏感になります。
記事のネタをつね探しながら生活するようになるからです。
一日のうちに
「あーこれ記事のネタになるな-」
って思うことが10個くらいあります。
実際に記事にするのは1~2記事ですが。

ブログを書くようになると
「情報を受け取っているだけではなくて、加工して発信する」
ことを考えるようになります。
これは生活する中でも、些細な情報を見逃さない、カッコいい言い方をすると「ジャーナリストの目」を持つようになります。
ブログを書くためには、情報の感度が高くなるので、自然と新しい情報を収集するようになるんです。

5.転職する/移住する

環境を変えることで、来越当初のモチベーションを復活させます。
また、新しい職場をみつけることで、いままでベトナムで培った自分の経験を活かしながら、新しい仕事に挑戦することもできます。
ただし、転職も移住もリスクが伴います。
給料や待遇がいまより悪くなってしまったり、働く時間が増えてしまうこともあるでしょう。
とりあえず人材会社に登録しておいて、高待遇や自分のやりたい仕事があればチャレンジする。くらいでも良いと思います。

また、住む家を少し変えてみるとか、ちょっとしたことでも気分が変わるのでマンネリ化したら他の場所へ引っ越しを検討するのも手です。

まとめ

結局、
「ベトナムで自分は何がやりたいのか?」
これがボヤけていると、なんとなくなベトナム生活が続きます。
初心に戻ってもう一度考えてみませんか?

まぁ、なんとなくでも生活できればいいんですけどね。
ベトナムで好きなように生きて、充実した人生で死んでいった人もいます。
ただ、マンネリ化を感じているのなら、一歩踏み出すチャンスでもあると思います。
わざわざベトナムに来たのなら、何かしら想いを持って来たのでしょうから。

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