外国人研修生制度という日本の現代版奴隷制度の実態

今回のテーマは内容が重いので、書こうと思いつつも中々踏み出せなかった研修生制度についての問題です。
以前の記事で、日本で起きているベトナム人の犯罪について取り上げました。


この記事では、最後に「次回は、研修生制度を利用して日本に来たベトナム人の実情をまとめてみたいと思います。」と書いておきながら、放置しておりました。

上の記事を読んでもらえばわかるのですが、2015年末には日本でのベトナム人労働者数は、11万人になっており、2015年の上半期で、ベトナム人犯罪検挙状況、強盗と窃盗で1位になってしまいました。
そのベトナムの犯罪を増長する原因になっているのが、外国人研修制度です。

外国人研修制度とは

「外国人研修生」は、民営または国公営の送出し機関から送出されて来日し、日本側の受入れ機関において研修する。研修生の滞在期間は、基本的には1年以内である。開発途上国への技術移転を確実に行うため研修計画が作成され、研修生はこれにそって研修する。その後、国の技能検定基礎2級相当に合格する等、所定の要件を満たした場合には、同一機関(会社)で実践的な技術習得のために雇用関係の下で更に2年間滞在することが可能となる。これを技能実習といい、研修・技能実習と合わせると最長3年間の滞在期間となる。

ウィキペディアより

要は、発展途上国の技術向上のために、外国人を受け入れて仕事をしてもらいながら、技術を習得させますよ。
外国人にとっては、技術も身につけられるし、本国の何倍もの給料を稼げてしまう、というなんとも嘘くさいジャパンドリームなわけです。(実際、嘘ばかりですが)

しかし、実態としては、本当に月15万~20万円稼ぐことが出来たとしても、家賃やら光熱費、食費をいくら削っても5万円はかかりますから、貯められたとしても月に10万円程度。
しかも渡航前には、斡旋業者には100万円前後の支払いが発生するようですので、1年間まともに働いてようやくペイできるわけです。
まぁ、これは運良くいい会社に研修生として入れた場合の話です。
だれもがこのような流れに乗れればベトナム人の犯罪がこれほど増えるわけがないのです。

研修制度の問題

近年では研修生の急増に比例するように、人権蹂躙や事件が多発している。

典型的な事例は、パスポート取上げ、強制貯金、研修生の時間外労働、権利主張に対する強制帰国、非実務研修の未実施、保証金・違約金による身柄拘束、強制帰国を脅し文句に使って性行為を迫るような性暴力などで、2006年にはトヨタ自動車の下請け企業23社での最低賃金法違反、また岐阜県内の複数の縫製工場では時給300円で残業させていたことなどが報道された。

ウィキペディアより

上に人権蹂躙とありますが、これが当に奴隷制度といわれる所以です。
人間扱いされずに働かされ続ければ、何人であれ恨みを持つに決まっていますし、溜まりに溜まった恨みのはけ口として犯罪に走るのも想像がつきます。
それに、時給300円程度で働かされていたら、1日10時間はたらいていても3000円にしかならなく、月に25日働いても7万5千円にしかなりません。毎月5万円ちかくの出費であれば、手元に残るお金はベトナムで働くより少ないかもしれません。本国で送金を当てにしている家族がいれば、無理にでも送金をしなければなりません。
そしてお金が足りなくなれば、犯罪につながります。
日本で犯罪を起こすベトナム人の背景には、いろんな理由があるというわけです。

そんな研修制度の核心に迫った著書

下記に、この著書から引用します。
我々日本人にとって当たり前になってしまった生活スタイルを支えているのは、外国人なのです。

“あのときの私の予感は現実のものとなった。
(中略)
コンビニは24時間オープンしてもらいたい。
弁当はできるだけ安く買いたい。
宅配便は決まった時間にきちんと届けてもらいたい。
新聞は毎朝毎夕決まった時間に配達してほしい。
しかし、私たちが当たり前のように考えているそんな“便利な生活”は、もはや低賃金・重労働に耐えて働く外国人の存在がなければ成り立たなくなっている。いや、彼らがいなくなれば、たちまち立ちゆかなくなる。
そうした実態は、日本人にほとんど知られていないのではなかろうか。

いまの日本の若者は、重労働を嫌がる人が増えています。
ホワイトカラーばかりでブルーカラーの職を敬遠する人が多いようです。
その労働力不足を補うために外国人が日本にやってきて、私たちの便利な生活を支えてくれているのです。

それを知らない日本人があまりにも多い。

上の著書の他に、ネットでもかなりしっかりした「ベトナム人実習生のルポ」を読むことができます。
巣内尚子さんという方が書かれた記事でで、ヤフーに記事を提供されています。

日本は、これからオリンピックに向けてさらに労働者が必要となります。そのため、さらに外国人の流入が予測されます。その中でもベトナム人が多いのは確かです。日本人は嫌でも彼らと接する機会が増えてゆくと思います。
あなたが日本人であれば、上のルポを一度読んでおいてはいかがでしょうか。

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