女性だけに焦点を当てた博物館 in ハノイ Bảo tàng Phụ nữ Việt Nam

こんにちは、ペレストロイカです。

前回はブンタウというホーチミン市近郊の都市を紹介したので今回はハノイのことを紹介します。

ハノイと言えば何を思い浮かべますか…?
南部とは異なりお茶の文化が根付いたハノイでお茶を飲むのも良いでしょう、
アメリカのオバマ前大統領が食べたブンチャー(北部の混ぜ麺)を食べるか、はたまたホアンキエム湖でまったりするか…

どれもステキです!!
ただ僕がハノイでオススメしているのが女性博物館と国立民族学博物館です。
ベトナムと言えばベトナム戦争を思い浮かべる方も多いと思います。

それゆえベトナム戦争に関する知識を仕入れてきて、来越する方も多いでしょう。女性博物館にも「戦争期の女性」というテーマの展示室がありますが、文化的な面での女性や、少数民族にフォーカスを当てている点で他の博物館とは趣きが違っているのです。
今回の記事では女性博物館のことを書きます。

ベトナム女性博物館 Bảo tàng Phụ nữ Việt Nam

場所は36 Lý Thường Kiệt, Quận Hoàn Kiếm, Hà Nộiで、ホアロー刑務所の近くです。

「女性博物館って珍しくないか??」
と、多くの方が思うはずでしょう。
女性個人にスポットを当てた美術館や博物館は日本でもありますが、女性全体にスポットを当てたそれらを見たことはほとんどないのではないでしょうか?もちろん、男性全体にスポットを当たそれらもほとんどみたことはないのですが…
ではなぜベトナムには女性博物館があるのか。
展示内容とベトナムの歴史を基に少し考えてみると、以下のようなことが思い浮かびました。

・民間信仰
・聖母道(世界無形文化遺産に認定済み)
という女性を神として扱う民間信仰が北部を中心に広がってきた。
部分的に道教の要素を取り入れたり、チャンパーの遺跡と合体することで中部の方にも広まっている。
・ベトナムには主要民族であるキン族(ベト族)を含め、54の民族が暮らしている。
たとえば北部の観光地として人気のサパではモン族やザオ族の女性が独特の模様や柄の服を着ていることから、機織りなどに従事してきた女性の役割は大きいと考えられる。
・ベトナム戦争のときには、南部ベンチェー省で女性軍隊が組織され、「髪の長い軍隊」と呼ばれていた。
などなどベトナムの歴史や文化の面で女性が大きな役割を果たしてきたということが分かると思います。

余談ですがホーチミン市には南部女性博物館があります。こちらはハノイの女性博物館ほど規模は大きくないにせよ、中部高原(ラオスやカンボジアと国境を接している地域)の女性の展示が多く、見応えがありますよ。

展示紹介

まず少数民族を含めた女性の民族衣装の展示コーナー。
画像はチャム族女性の民族衣装です。
チャム族といっても大きく分けてカンボジアの国境に住んでいるチャム族とニントゥアン省周辺に住んでいるチャム族に分けられるのですが、こちらは後者の方のチャム族衣装です。
他の53民族分を紹介していくとキリがないので各自で行ってみてください(笑

こちらは民族衣装の下の階にある歴史の中の女性というコーナーです。
その中でもプロパガンダポスターに見る女性という展示です。


こちらのポスターに書いてあるベトナム語は”lao động quên mình vì giải phóng miền nam”です。
要するに「南部解放のために働いて我を忘れる」です。

女性の話からはズレますが、ポスターの彩色が昔のベトナムの国旗と同じなんですよね。

これです。凝っていて素晴らしいです。

続いてはこちらのポスター

こちらのポスターで言及すべきはなんといっても少数民族の女性がポスターになって、一緒に戦っているところでしょう!
かつてホーチミン主席も「全民族が団結して頑張ろうぜ」みたいなことを言っていたのですが、それを如実に体現しているのがこのポスターと言えましょう。

と、こんな感じで女性の歩んできた歴史というよりも、この記事を読んで女性を通して見た新しいベトナムの視点を持っていただければ幸いです。ミュージアムショップもおもしろいんで自信を持っておすすめできます。では今回はこの辺で失礼します。

ライター:ペレストロイカFacebook
ブログ:ペレストロイカの骨の軋みはうるさくとも骨格の正しさを尊重したい
ベトナムのカルト宗教?のココナッツ教団に興味を持ち大学でベトナム語を専攻。2016年の4月からホーチミン市で1年間留学してました。大正ロマン、アナーキズム、軍歌・革命歌、イタリア語、プロパガンダ、古地図、カルト宗教に関心アリ。Webデザインを勉強しながらブログをアングラでマニアックなベトナム百科事典にしてる途中です。好きな歌手は岡村靖幸。古書のためなら数万円払うことも辞さない精神を持ってます。

 

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