9月2日はベトナムの建国記念日でした。
1945年9月2日、ホーチミン主席が「 独立宣言 (Tuyên ngôn độc lập)」 を発表したので、独立記念日とも訳されます。
そして、ベトナムの数少ない祝日の一つです。
せっかくの休みということで、息子のマメオと10歳になる姪っ子(純粋なベトナム人)ViをつれてCông Viên Nước Water Park Bình Dương へ行ってまいりました。
いわゆる遊園地的なプールです。
東京だとサマーランドや豊島園のプールに近いイメージです。
流れるプール、ウォータースライダー、波のプール、そして幼児向けプールとさまざまプールがあり、週末は多くの人でにぎわっています。
Công Viên Nước Water Park Bình Dương へアクセス
Thu dau motにあるBIG-Cのすぐ近くです。
ホーチミンからだと、616のバスに乗って行先を告げれば近くで降ろしてくれるはずです。
というか、ホーチミン在住の方ならダムセン公園へ行かれた方がよいかと思います。
ビンユーン在中の方なら、バイクかタクシーですかね。べカメックスからタクシーで5分ほどです。
料金は、大人40,000ドン 子供30,000ドン(140㎝以下)、幼児無料
姪っ子は10歳ですが、すでに140㎝あり大人料金、マメオは無料でした。
ウォータースライダーでカギを失くした!!
祝日ということもあって、ここのプールかなりの人で賑わっていました。
この日は、荷物キープをする人がいないので、大事なもの(財布や携帯)はバイクに入れてカギをかけました。そして、少しのお金とカギと駐輪のチケットをビニール袋に入れて、ポケットに入れておきました。
息子のマメオはまだ2歳半なので、プールへ行っても1時間ほど遊べば十分です。
さぁ、そろそろ帰ろうと思ったら、マメオがウォータースライダーを指さしました。
ポケットは時々チェックしていたので、その時まではポケットにカギが入っているのは確認していました。
ウォータースライダーは僕も気になっていたので、息子と二人で滑ってそして帰ろうと思い、息子をつれてウォータースライダーに向かいました。
さすがに真ん中のウォータースライダーは危ないので、向かって右側のウォータースライダーを滑りました。
スピードはそれほどでないものの、水に突っ込んだときはそれなりの勢いがついていました。
息子を抱えていたので、カギのことはすっかりと忘れてしまい、マメオを抱え上げてプールから上がりました。
そして、着替えてさぁ帰ろう!
と思ったときカギがないのに気づきました。
10年ぶりの潜水
カギを失くした、と気づいたときには、頭が真っ白になりました。
カギがねぇと、まず帰れない。
そもそも携帯もバイクに置き去りにしてきたから、鬼嫁に連絡もしようがない・・・
ということで、マメオを姪っ子に預けて、
先ほどのウォータースライダーまでもどり、プールの係員に「バイクのカギを失くした」と告げました。
ベトナムでトラブったことがある人ならお分かりかと思いますが、ベトナム人は他人の不幸に対して冷たいです。日本人の係員なら親身になって探してくれるかと思いますが、こちらの係員は、「僕がプールに潜ってカギを探すこと」を許可してくれただけでした。
とりあえず、10分くらいでしょうか、10何年ぶりに必死に潜水してカギを探しました。
ベトナムのプールは汚くて、1メートルくらいの深水でも底が見えないのです。
しかし、何度潜って探してもカギが見つかりません。
プールに潜っている最中に拾ったのは、僕のポケットから落ちたと思われる6000ドンだけでした。20万ドンほどポケットに入れていたのに、戻ってきたのは6000ドンだけ。
いつまでもマメオを姪っ子に預けておけないし、体力的にもキツくなってきたので、自力でカギを見つけるのをあきらめました。
そして、マメオと姪っ子Viのもとへ戻りました。
まずは、うちの鬼嫁と連絡をとりたい。
マメオは、「Kem! Kem!(アイス!アイス!)」と叫んでいますが、僕はそれどころではありません。そもそも少しだけ持ってきたお金もプールにぶちまけてしまい、潜水のときに拾った6000ドンが手元にあるだけです。
まずは、姪っ子に「携帯電話もってきたか?」と聞きました。
もし、この姪っ子が電話を持っていなかったら最悪です。ここの従業員に頼んで電話を借りなければなりません。
日本でさえ、20年前は小学生が携帯を持っているなんて考えられませんでした。
しかし、2016年にもとなるとベトナムの小学生でさえ携帯を持っているのです。彼女はしっかりと携帯を持ってきていました。
21世紀万歳!!
ちょっと安堵して、「鬼嫁に電話してくれ」、といったら「私知らない」という。
おれも知らねーよ!と思いつつ、間違え電話を何回か繰り返して、鬼嫁に連絡が付きました。
状況を電話で説明して、まずとってもらった行動は二つ
1.マメオと姪っ子を連れて帰るために、メイドさんに迎えに来てもらう。
2.予備のバイクのカギを探して持ってきてもらう。
鬼嫁は電話口でブーブー言っていましたが、とりあえず了解してくれたので、ホッとしました。
しかし、まだまだ問題は残っています。
- バイクのカギと家のカギを失くしたまま
- バイクのカギがないと、マメオと自分の服や携帯・お金など取り出せない
- 駐輪チケットを失くしてしまった。紙のチケットだからもはやプールのチリと化したはず。
神となったメイドさん
ちなみに、姪っ子は携帯はもっていましたが、お金は全く持ってませんでした。
ということで、潜水して拾ったずぶ濡れの6000ドンを握りしめて、メイドさんが迎えに来るのを待ちました。
その間に、息子は腹が減っただの、喉が渇いただの、わめいています。
でも、一握りのずぶ濡れの6000ドンで手に入るものはあるのか。
マメオが泣くのをみるに見かねて、姪っ子が「私何か食べ物を買ってくる」と言って6000ドンを握りしめて屋台へ向かいました。
姪っ子のViが屋台で何か物色している最中、ようやくメイドさんが到着しました。
このときは、メイドさんが神に見えました。
そして、メイドさんに頼んで食べ物と飲み物を買ってきてもらいました。しばらく栄養を補給すると、マメオと姪っ子は神となったメイドさんのバイクに乗って先に家へと帰っていきました。
天使となった鬼嫁
さて、あとは鬼嫁が予備のバイクのカギを持ってきてくれるのを待つばかりです。
ここに来たときは満車だった駐輪場も、いつの間にかまばらになり閉園の時間が迫っているのを感じられます。
しばらくすると、鬼嫁が歩いてくるのがみえました。
まさに天使か!!と思ったのもつかの間、
不機嫌な顔をして、僕をにらみつけています。
しかし、しっかりとバイクのカギを持っています。
まずは、これでバイクで帰れることは確定しました。
あと残っている問題は2つ
- 家のカギを失くしてしまった。
- 駐輪チケットがプールのチリと化した。
鬼嫁に、もう一度従業員にいってカギを探してもらうように頼みました。
しかし、上にも書きましたが、「バイクのカギを失くした」とプールの係員に言っても親身になって対応してくれる人はいません。
日本のように「落とし物預り所」という場所もありません。
しかし、努力は実るものです。
何人かの従業員に「カギを失くした」と言って聞いてまわっていたら、
「ああ、それならウォータースライダーの上に置いてあるよ!」という従業員に当たりました。
プールにぶちまけたはずなのに、なんでウォータースライダーの上にあるんだ?
と半信半疑で探しに行ったら、本当にありました!!
不幸中の幸いとはこういうことを言うのでしょうか。
それとも、僕の日頃の行いが良いのでしょうか。
とにかくホッとしました。
駐輪チケット失くした罰金は5万ドン
さて、あとは駐輪場のオジサンに、カギとお金とチケットをプールにぶちまけたことを説明して帰るだけです。
鬼嫁はIDカードを持っていなかったので、バイクの登録証をみせて、連絡先を教えました。
そのあとダラダラ話したあと、5万ドン渡して帰らせてもらいました。
結果として失ったもの
・ポケットに入れていた20万ドンくらい
・妻に対する夫の威厳(嘘!そんなものはそもそもありません)
ということで、鬼嫁とメイドさんには迷惑をかけましたが、一件落着という出来事でございました。