【建築士が選ぶ】ハノイ建築ベストセレクション ホアンキム湖周辺の建築

こんにちは、魁人です。
何を隠そう、僕は木造建築士の資格を持っているんです。(あと、カラーコーディネーター1級も持ってます)
今の仕事ではこの資格を活かせておりませんが、やっぱり建築をみるのは大好きです。

僕が独断と偏見で選ぶハノイの素敵な建築ベスト・セレクションをご紹介します。
今回はホアンキム湖周辺の建築をピックアップしました。

オペラハウス(ハノイ市立劇場)

オペラハウスは、ハノイの見どころが集まるホアンキム湖の東南に位置します。
ハノイのコロニアル建築は、南方を意味する黄色系で塗られた建物が多いが、このオペラハウスもその一つです。ただし、ベトナムの場合ホーチミンのコロニアル建築は、黄色系の建物は少なく、ハノイの方が黄色系の建築が多いです。それは、ハノイがフランス領インドシナの中心都市であったことに意味があると思います。
フランス植民地支配には劇場と刑務所がつきものであり、劇場の代表格がこのオペラハウスであり、刑務所の代表格がホアロー収容所でした。

オペラハウスは1901年着工、10年の歳月を経て1911年に完成します。設計者は、公共建築監査官アルレイ。
ここは、革命時の蜂起の場として革命史跡でもあり、ベトナム現代史の上でも重要なランドマークです。

オペラハウスは普段正面から入れませんが、横にハイランドコーヒーあり、ここは無料では入れます。
裏口に入り口があるのでわかりずらいですが、ぜひ裏まで回って入ってゆっくりコーヒーを飲みながらオペラハウスを眺めて見ましょう。
コンサートなども定期的に開催されていますので、ぜひチケットを入手して中まで入ってみると良いでしょう。

ハノイ大聖堂(聖ジョセフ大聖堂)

ハノイ大聖堂は、ホアンキム湖の西に位置します。
周辺は、バックパッカー向けのゲストハウス立ち並んでいます。

この大聖堂の見どころは、「ザッツエイジング!!」ともいえるエイジングの美。
歳月を重ねて生まれた壁面のエイジングは、日本の侘び寂びに通じるような美しさがあります。
もちろん、このゴシックの双塔と中心の飾り窓、そして聖堂内の荘厳とした美しさ。たまりません。

大聖堂の工事は1884年に始まりました。、当時司教、ピガニエール司教は炉で焼いたレンガやタイルの質を自ら調整したといいます。
1888年には工事が完了し、当時はこの双塔がハノイ市内遠くから望むことができたことでしょう。

EDEN COFFEE

ハノイ大聖堂の正面左側にあるEDEN COFFEEの屋上では、ハノイ大聖堂を眺めながら、コーヒーを飲むことができます。
オススメです。

 

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ハノイ大聖堂 礼拝堂

ハノイ大聖堂敷地内にあり、大聖堂正面左側の門から入って奥に進んでいくとあるのがハノイ大聖堂礼拝堂です。
礼拝堂とはいうものの、見た目は寺院建築のようにも見えます。
1876年につくられたこの礼拝堂は、ベトナム開港当初につくられた最古の教会建築の遺構です。
ベトナム寺院と同様の屋根架構をもち、瓦も伝統的なものですが、庇部の柱は一層部は西洋型角柱、上の層はベトナム木造柱。
2階に柵が作られて一見ベランダのように見えますが、実はこの部分に床ははられていないんです。

ハノイ大聖堂の荘厳な建築とは対象的に、こじんまりした名建築があったんですね。
壁が黄色系なのは、やっぱり当時のコロニアル建築の影響を受けているようです。

給水塔

ホアンキム湖北側の旧市街を抜けてさらに北上していくとドンスアン市場があり、さらに北へ歩いて行くと突如現れる円筒系の建物があります。
これはフランス植民地につくられた給水塔です。
現在はこの給水塔は、ラウンドアバウト(環状交差点)の中心としてのランドマークとしての役割を果たしています。
ハノイは街を歩いていると、突如として100年以上前の建物が現れます。これがハノイの街の魅力の一つです。

ロンビエン橋

給水塔から東へまっすぐ歩いていくと、古びた橋にたどり着きます。
かつてはドゥメール橋と呼ばれ、現在はロンビエン橋と呼ばれている全長1.7kmの橋です。
1902年に完成したこの紅河を渡る橋は、世界でも有数の長さを誇る鉄橋だったそうです。

ベトナム戦争時代には、北爆のターゲットとされて、何度も爆撃・破壊されました。
その度に、ベトナム側の粘り強い人海戦術で修理が繰り返され、ハノイの生命線を守り抜いたのでした。
この橋のみどころは、先が見えないほどの長さというスケール、そして錆びたままの鉄が歴史を感じさせます。

ロンビエン橋のたもとには、ロンビエン市場があります、その裏にはバラックが広がっています。
都市化が進むハノイですが、このバラックの風景は対照的でした。川沿いの土地では、ベトナムの田舎へ行ったような掘っ立て小屋が立ち並んでいました。
中心地と周辺地でベトナムの貧富の格差が目に見えてわかってしまう風景。

※ロンビエン橋は一人で徒歩で渡るのは危険との情報があります。特に夜間の歩行はお控えください。

紅河が見えるところまで歩いてみましたが、残念ながら河は紅くなかったです。(笑
でも、紅く見えるときがあるんでしょうね。
ついでに、ハノイは漢字だと「河内」と書きます。紅河の内側という意味ですね。
次回は、ハノイ西側エリアの建築を紹介します。

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