チャンパ王国が遺した世界遺産 ミーソン聖域の遺跡

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アクセス


ミーソン聖域へは、ホイアンから現地ツアーが出ている。かつては、ホイアンからでも3時間かかったらしいが、今では1時間〜1時間半で到着している。
ダナンからでも同じ程度の時間で行くことができる。
人気のツアーなので、どこからでも行きやすいと言っていいだろう。

概要

1999年に登録された世界遺産。
マハーバルヴァタ山の麓という秘境ミーソンに初めてヒンドゥー教の祠堂が築かれたのは4世紀末。当時、チャンパの王都はダナン南西部にあり、「シンハプラ=獅子の都」と呼ばれていたという。
4世紀末にバドラヴァルマン王によって建立された祠堂は木造であったらしいが現在は残っていない。
現存するレンガ造りのミーソン祠堂群は、いずれも8世紀から13世紀の間に歴代のチャンパ王によって建立され続けたもの。
すでに現存しないものを含めれば60の祠堂があったと言われる。
ミーソンの祠群はフランス極東学院の研究者アンリ・パルマンティエ氏の分類によって、A~Nのグループに分けられている。地図を拡大していけばGoogleマップでもグループの配置が確認できる。
このうちB~DグループとAグループは、1937年から1944年にかけてフランス極東学院による大掛かりな修復が行われた。
ミーソンの祠堂群は、ほかのチャンパ遺跡と同様、シヴァ神の象徴としてのリンガをまつる主祠堂を中心に、それを取り囲むように建てられた幾つかの副祠堂や舟形屋根の宝物庫や清水庫、方形の碑文庫や長方形の矩形房と呼ばれる建物、さらにそれを取り囲む隔壁と塔門からなる伽藍構成を特徴とする。一つの伽藍単位をグループとして分けられた。
しかし、残念なことにAグループにあったミーソン祠堂建築の最高傑作と言われた28メートルの高さを誇った主祠堂が、アメリカ軍の空爆によって破壊されて無残な姿となってしまった。
ベトナム戦争当時、ミーソン聖域は南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)の基地となっていたためだ。

ベトナム中部の人気観光地ダナンやホイアンからも近いことから、最近は多くの観光客が訪れる人気スポットとなっている。人の行列について秘境の地へ入っていっても、聖域と言われる静寂を感じることができない。特にツアーに参加すると制限時間もあるため、慌ただしい訪問となるだろう。

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